車の運転中、「シートが遠い」「ハンドルに手がとどかない」などでドライビングポジションを変えたりしますよね。
家族の車に乗るときなんかは自分の体型に合ったポジションに合わせ直さないと行けないですが、なかなか合わなくてストレスに感じることがあります。
実は、ドライビングポジションの正しい合わせ方は4つの調整で簡単にできます。
4つの調整方法を覚えておけば、シートをずらしたり、違う車に乗ったときも簡単に自分に合ったドライビングポジションを探すことができます。
2×2に乗っていて毎日シートをあわせている私が、4つの簡単な調整方法とポイントを紹介します。
目次
ドライビングポジションの正しい合わせ方【4ステップで簡単】
ドライビングポジションの正しい合わせ方は4ステップで誰でも簡単にできますが、正しく座らないといけないのでまずは正しい座り方を紹介します。
シートの正しい座り方
まずは座ることから始めます。
シートの奥にしっかりと腰をつけて座ります。
隙間が空いていると腰痛の原因になったり、ブレーキを踏んだときに力がちゃんと入らない原因になるからです。
正しく座れたらまずはシート位置の調整から入ります。
シート位置の調整
まずは、シートを前後させてシート位置の調整をします。
ポイントは「ひざ」です。
ブレーキペダルを思いっきり踏んだときに、適度にひざが曲がるくらいがちょうどいい場所です。
あしが伸び切ってしまっていたり、窮屈になってしっかりブレーキが踏めない位置だと、とっさの操作のときにあしに力が入らなかったり、ペダルが邪魔で動かせなかったりする原因になるからです。
MT車なら、クラッチペダルを踏んだときに、左あしが伸び切らない程度の場所にシートを前後して合わせます。
次に、背もたれ(バックレスト)の調整をします。
背もたれ(バックレスト)の調整
背もたれ(バックレスト)は起こした状態にしてから調節をします。
ハンドルの一番上に手を置いてうでが伸び切らない位置を探します。
この時、背もたれから体が離れないように注意します。
腕の伸び切らない位置を確認したら、時計の「10時」と「2時」くらいのところに手を置きうでがきゅうくつじゃないかの確認をします。
ひじは軽く曲がるくらいです。
次にシートの高さの調整をします。
シートの高さの調整
シートの高さは、目線で合わせます。
ボンネットが少し見えている程度の高さで調整をします。
ボンネットが見えないと車幅感覚がわかりにくく、前が見えないので事故の原因になるので前がしっかり見えるようにします。
太ももの位置も重要で、ペダルを踏んでいるときに、圧迫されない場所を探します。
ただ、シートの高さを調節する時、座っているお尻の位置が上がっていくので、シートの前後位置、背もたれの位置調整が必要になる場合があります。
体が窮屈にならないようにシートの高さ調整を行って、全体的に微調整します。
最後にハンドルの高さの調整をします。
ハンドルの高さの調整
ハンドルの高さ調整は、「メーターがしっかり見える」のを基準にします。
ハンドルがメーターにかぶっていると、走っているときの車の状態がわからなくなります。
メーターが見えて、ハンドルの上側に手が届く場所を探して固定します。
ドライビングポジションが正しいと操作も楽になり、運転が楽しくなります。
更にこの2つをやっておけばより快適に運転することができます。
ヘッドレストの高さ調整
ヘッドレストの調整は耳の位置とヘッドレストの中心の高さが同じになるように合わせます。
頭を付けて運転するわけではないですが、なにか合ったときにちゃんと仕事してくれる位置にしておく必要があります。
ミラー調整
ドライビングポジションが変われば、ミラーの位置の調整も必要です。
ルームミラーやサイドミラーも後ろが見えるように調整をします。
最後に念押しで答え(必要に応じて)
自分しか乗らない車でドライビングポジションを変えることが無い人も、改めて正しく座れているかの4ステップを確認をしてみましょう。
合っていないポジションで運転しているより体も楽になり、余裕を持って運転することができます。
正しいドライビングポジションは体に優しく安全にもつながる
正しいドライビングポジションで運転していると体に負担が少なく、安全運転にもつながります。
なぜなら、体に余計な負担がかからないからです。
正しいドライビングポジションのメリット
運転をしていると、「腰が痛い」「肩がこる」など体に負担がかかることがあります。
それは、ドライビングポジションが合っていないからです。
正しい姿勢で運転をすることで体にかかる負担を軽減してくれるのと同時に、運転の操作に余裕が持てるようになるので、ストレスも感じにくくなります。
ハンドル操作がしやすければ、急な出来事にも対応でき事故を防ぐことができます。
集中力を維持することができるので危ないと感じることもすぐに反応することができます。
運転の基本はこちらで詳しく紹介しています。
へんな姿勢で運転するデメリット
へんな姿勢で運転していると
- とっさの動作が遅れる
- 反応できてもしっかり操作できない
- 体が痛くなる
- 前が見えない
4つのデメリットがあります。
寝ているんじゃないかと思うくらいシートを倒して運転している人をよく見かけるのですが、とっさの動作をするときどうしても反応することができません。
急ブレーキを踏んだときに、しっかりブレーキを踏めずに止まれない。
ハンドルを両手で持っていないからちゃんと切ることができなくてぶつかってしまう。
前が見えないから飛び出しに気が付かない。
もし、へんな姿勢で運転しているときに、前の車が急ブレーキを踏んだらどうでしょう?
見えないから反応も遅れるし、ブレーキのちゃんと踏めないから止まれないで・・・
正しい姿勢じゃないと腰やうでに負担がかかり、運転が辛いと感じることもあります。
正しいドライビングポジションで運転すれば「危ない!」ということも防ぐことができます。
運転は疲れるもの。
詳しくはこちらでも紹介していますので見てください。
→【車の運転が疲れる4つの原因と疲れない運転をするための8つの対策】
シート、ハンドル、ペダル交換でより自分好みに
正しいドライビングポジションを探しているけど、合う場所が無い。そんな人は、シートやハンドル、ペダル交換をして自分の好みに近づけることができます。
調整機能は限界があり、ついていない機能も車によってはあります。
それを補うために社外品を使います。
シート交換
シート位置がなかなか決まらないという人は社外品にシート交換をすることもできます。
- ホールド性
- 高さ
- 背もたれ
少し足りないと思うところを中心に社外のシートから選ぶことができます。
固定されているけどホールド性の高いフルバケットシート。
リクライニング機能もついているセミバケットシート。
使いたい機能に合わせて選べます。
ハンドル交換
あしを合わせると、ハンドルの位置が合わないという人はハンドルの交換ができます。
ちょっと長くするためのパーツやディープコーンという形状のハンドルもあります。
近くなって操作はしやすい反面、ウインカーが遠くなるなどのデメリットもあります。
ペダル交換
あしの位置の調整をするならペダル交換ができます。
はめるだけのタイプが多いので取り付けも簡単。
はめた分だけあしが近くなるので、ペダルで調整をしてハンドルの位置を決めるということもできます。
正しいドライビングポジションに合わせて快適なドライブ
正しいドライビングポジションの合わせ方は4ステップ。
- シートの前後調整
- 背もたれの調整
- シートの高さ調整
- ハンドルの高さ調整
座ったときにしっくりくる場所を1度探しておけば、後は合わせるだけなので簡単です。
毎回直す人も、この4つ覚えておけば大丈夫。
正しいドライビングポジションで運転をすれば、普段の通勤も楽しくなりますよ。
自分はどうなのか、チェックしてみてください。